書評:ソフトウェアアーキテクトが知るべき97のこと
http://d.hatena.ne.jp/qaz76/20100903/1283524501
で挙げた本の格言を12に絞ってみた。
- 作者: 鈴木雄介,Richard Monson-Haefel,長尾高弘
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2009/10/05
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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4.まずコミュニケーション、そのための明快さととリーダーシップ
ソフトウェア・アーキテクトは、自分がリーダーであることを忘れがちです。 しかし、健全な職場で能力を発揮するためにはリーダーとして同僚から人目置かれるようにならなければなりません。
これには深い意味がある。
「伝える能力」と「発言力が必要」とも言えよう。
8.すべてのものは、かならずエラーを起こす
エラーが起きない(起こさない)という前提に立つと、エラーを吸収、コントロールすることができなくなります。 エラーが起きることを受け入れたら、特定のエラーに対するシステムの対応を設計できます。
「楽観的・狭量になるな」ということだ。
11.500行の仕様書より1行のコード
物理法則を無視した建築家は、すぐに公開することになるでしょう。
もっとも、感銘を受けた格言。
当書中で似たような格言はあるが、これにつきるのではないか?
「だって動かないじゃん」
この一言をB-treeの上に置いておくべきだ。
13.パフォーマンスの検討に早過ぎるということはない
アーキテクトって、ベンチマーク厨じゃないの?w
14.アーキテクチャーとはバランスを取ること
どんなステキな設計思想もROIがすべてだ。
18.一般性より単純性、再利用よりもまず最初に使えること
単に汎用的であることを目標として設計された多くのものは、よく考えられていても、何の役にも立ちません。
「なにこれ使える」
これが重要。
"一般的"であることを目指した、"疎結合"がどれだけの複雑性を生み出したものか!
公共系のシステムで多いw
19.アーキテクトは手を汚さなければならない
優れたアーキテクトは、自分の専門分野に関しては少なくとも1つの(以上の)エキスパートでなければなりません。 アーキテクトは、手を動かさなければならないのです。
言わずもがな。
「試したの?」と自問自答してみよう。
47.現実の世界にようこそ
しかし、現実の世界は、ずっと前から同じ問題に取り組んできているのです。 遅れた手紙、破られた約束、行き違いになったメッセージ、間違った口座への支払いなど、例を挙げればきりがありません。
面白い。
スターバックスは2フェーズコミットなどしません。 現実の世界へようこそ!
実に面白い。
81.武器は慎重に選べ、安易に手放すな
問題解決のためにどのテクノロジーを使うかを選ぶのは、ソフトウェア・アーキテクトの仕事の中で大きな部分を占めます。
対処療法的提案をしていない?
89.システムは用具的に作れ
人々は、目標に向かって仕事をするために道具を使います。道具は目標のための手段にすぎません。
DHHも言っている。
「ソフトウェアというのはあくまでも小さなものを作って,それらの組み合わせでやるべきだと。」
http://gihyo.jp/dev/serial/01/alpha-geek/0006
小飼弾のアルファギークに逢ってきた (WEB+DB PRESS plusシリーズ)
- 作者: 小飼弾
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2008/04/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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