機能要件の合意形成ガイド

今や(世の中の話題の)メインストリームではない受託開発。

でも、実際には苦労している人は多いはず。

このようなプロマネ(プロ推/プロ運)テンプレートのオープンソース化ってもっと進めたらいいと思う。

機能要件の合意形成ガイド

http://sec.ipa.go.jp/reports/20100331.html

今年の3月にIPAがリリースした、外部設計フェーズのガイドです。


 情報システムの利用が広がるにつれて、その開発に関わるステークホルダもまた増えています。実現 したい情報システム像を伝える側(発注者)と、これを設計し開発する側(開発者)との間で起こる、両者 の認識の齟齬をいかにして防ぐか、という課題は、長らくITを取り巻く業界において認識されてきました。
 情報システムを利用する側にとってみても、情報システムの開発に至るまでには、下図のようなギャッ プが発生することが課題であると認識されています。

 情報システムを開発する側にとってみれば、下流工程でおこる手痛い手戻りは、上流工程における発 注者と開発者との不充分な合意形成に起因する、ということを、開発現場のベテランであるほど古くか ら気づいていました。そして、その対策として自分なりのコツを関係者に展開していました。
 また、上流工程において発注者と開発者が合意形成するためには、実現したい情報システム像を伝 える側にも、漏れなく正確に情報を提供するコツが求められます。
このような双方のコツを機能要件に着目して集めたものが「機能要件の合意形成ガイド」です。

プロジェクトモデルは、That's Waterfall.ともいえるものを想定しています。
各種ドキュメントサンプルを示した上で、合意形成のコツが明示されています。

  • 構成
    • システムの振る舞い
    • 画面
    • 帳票
    • 外部IF
    • バッチ
    • データモデル

サンプルは、受託開発プロジェクト経験者なら誰でも良く目にするようなものばかりです。
受け入れやすいものではないでしょうか。

利用シーン

自分のところの受託開発は、自社標準に(嫌でも)従うことになるのですが、そうでない場合、自社標準を持ち出すことができないケースもあります。
# 最近増えていると思う。

そんなときに活用できるのではないでしょうか。